ドコモ、法人向け端末「F903iBSC」を発売(ケータイWatch◆2007/03/14)

NTTドコモは、法人向けとして富士通FOMA端末「F903iBSC」を19日に発売する。

「F903iBSC」は、各種エンターテイメント機能を廃したFOMA端末。ベースとなっているのは、2006年11月に発売された「F903i」。情報漏洩対策として、カメラ機能や外部メモリ機能、赤外線通信機能、おサイフケータイ機能、USB経由でのデータ通信機能などが非対応となっている。電話帳に登録できるのは最大101件。また、業務に必要ない機能として、音楽再生機能は用意されておらず、iアプリはプリセットされない。機能面では「F903i」よりも削減された形だが、カメラ部やmicroSDカードスロット、赤外線ポートなどはそのまま搭載されており、ソフトウェアを変更することで、利用できないようになっている。

セキュリティ面では、指紋認証やパスワードマネージャー、開閉ロックなど、F903iでもサポートされていた機能に加えて、4月からは「遠隔データ初期化機能」が利用できる。これは専用窓口に電話すると、遠隔操作でF903iBSCを初期化できるというもので、電話帳やメール、スケジュール、写真、発着信履歴、画面メモなどを削除できる。利用料は、運用保守契約に含まれる。

端末の価格や、運用保守契約の料金は、導入規模など個別のケースによって異なるとのこと。なお、一般ユーザーは購入できない。大きさは102×50×24mm、重さは約131g。連続待受時間は、静止時で約540時間、移動時で約380時間。連続通話時間は約160分。メインディスプレイは約2.4インチ、240×320ドットで26万2,144色表示のTFT液晶。ボディカラーはNeroのみ。型番に含まれる「BSC」は“Business Security Model”を意味するという。

「先日のJATE通過情報時」に謎の端末だった「F903iBSC」の端末が法人向け端末で、「BSC」は“Business Security Model”を意味することが判明した。概観はまんま「F903i」で情報漏洩対策として各機能が省かれている端末だ。